- 西加奈子 『舞台』(2014年)
誰でも多かれ少なかれ葉太的な心理状態にあるのかもしれません。本谷有希子の『静かに、ねぇ、静かに』を読んだときは、「そんな奴もいるのかな?少なくとも自分ではないな」と思ったけど、『舞台』は自分に当てはめてみて辛いと感じる部分もありました。
- 井上荒野 『あちらにいる鬼』(2017年)
彼女の両親:井上光晴とその妻、および瀬戸内寂聴の3人の関係を描いた小説です。妻と瀬戸内晴美が交互に語り手になり1966年から2014年までが描かれています。
昔、会社の先輩が『全身小説家』を観たと言っていたことを思い出しました。「あ、井上光晴のドキュメンタリーでしたっけ?」という返しはできたけどそれ以上の知識はなかったので会話は続きませんでした。
井上荒野は2010年からつけている読書録によると、私が一番読んでいる作家です。好きな作家なので図書館で読んでいない作品を見つけると借りるようにしていたら、一番たくさん読んでいました。