『NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇』

渋さ知らズ」というバンドについてはほぼ何も知らなかったのですが、「音楽ドキュメンタリー」という好きなジャンルの映画だったので見てきました。「渋さ」はひとことで言うとフリージャズのビッグバンドで1989年に結成されました。映画は、20代に「渋さ」のメンバーでその後活動から遠ざかっていた佐々木彩子が、かつて歴代のメンバーを訪ね、会話とセッションを行うという形式が繰り返される。ちなみに渋さは一度参加すると永久メンバーということになるので、メンバー一覧表は誰にも作れないぐらいのカオス状態になっているようです。

もともとは「渋さ」のライブ映像を映画にする予定だったけど、コロナ禍で中断したためこういった形式で映画にしたらしい。もともとのライブ映像はこの後続編として公開されるようです。見なくっちゃ。この映画を自主制作で作り上げたのは、京都でラーメン店を営む佐藤訪米。と言うとその辺のラーメン屋のおっちゃんが「コロナでヒマだから映画でも作ってみるかい」といって作ったというほのぼのとした状況を想像しますが、この人はもともと映像関係の仕事をしていて、たまたまラーメン屋をやっていたみたいです。

今回の映画はバンドとしての渋さ知らズというより、個々のメンバーに焦点を当てています。とにかく佐々木彩子さんが訪ねていくメンバーがいちいち魅力的。新宿k's cinemaではもう公開終了ですが、今後はミニシアター系で順次公開されるのかな?おすすめです。

 


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