MRI検査を受けました

突発性難聴と診察されたので念のためMRI検査を受けました。医療の検査を受けるときはやはり最悪の結果を予想してしまいます。脳に腫瘍があって余命数カ月とか言われる可能性もゼロではない。そうなったらどんな気持ちがするのだろう。目に映るものの見方とかが完全に変わっちゃうんだろうな。景色を見て、人と話して、音楽を聴いて、本を読んでも今までとは異なる感じ方をするはず。だとしたら、今現在のその情報を知らない自分とは二度と同じ気持ちにはなれない。そういう意味では自分は一旦ここで死んだことになるのだろう。てなことを考えながら検査を受けましたが、結果は何も問題なしでした。強いて言えばの懸念事項はあるので念のため半年後にもう一回受けます。

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読書記録

津島佑子『火の河のほとりで』(1983年):昭和のネットもスマホもなかった時代の恋愛(不倫)小説。100ページぐらいまでぼんやり読んでたら登場人物の人間関係が分からなくなったので、登場人物をメモしながら最初から読み直したらすっげー面白いでやんの。津島佑子太宰治の娘で2016年に68才で亡くなっています。

相関図を作ったので貼っておきます。ネタバレになるので注意パワポで作りました。会社辞めてから3年ぶりに使った。

火の河のほとりで相関図

 


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このミス1位の『爆弾』を読んだ

最近読んだ本のことを書きます。

西村寿行『無頼船』(1981):寿行は昔、よく読んだ。図書館で目に付いたので久しぶりに借りてみた。エロスとバイオレンス。あまり今の気分じゃないかな。

津村記久子『現代生活独習ノート』(2021):もはやジャンル分け不可能。独特の世界観です。

三田誠広『尼将軍』(2021):彼の『清盛』(2000年)を読んだのでその流れで手にしました。わかりやすくて勉強になります。『清盛』のあとがきでは、作者はこのあと「頼朝」と「後白河」も続けて書きたいと言っていた。それは実現してない。

呉勝浩『爆弾』(2022):「このミス1位で面白いよ」と勧められて読みましたが、ダメでした。やりたいことはわかる。取調室でのサイコパスと警察の知力を尽くした心理戦を描きたいんだよね。でもその心理戦が作者の勝手なルールの下で行われていて、茶番にしか見えない。犯人の言動から警察が推理して動くんだけど、その推理が論理的におかしい。おかしいけど小説では正しいことになっている。読んでいて苦痛。犯人と刑事の取り調べ会話では哲学的なこととか社会批判的なこととかも織り込まれているんだけど、ちゃち。薄っぺらい。これがこのミス1位ですか。呆れました。

あと気づいたのは、パクリとまでは言えないけど容疑者Xに構成が似てる。Xは母娘が犯した殺人を数学者が彼女たちをかばうために自分が殺人を犯したことにして、さらに母娘のアリバイ工作のために罪のないホームレスを殺す。このころの東野は面白い小説も書いていた。いまはクソみたいなものしか書けなくなった。

 


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曽我部くん、帰っちゃいました

昨日のディランに続いて今日もライブに行きました。F.A.D YOKOHAMAで大木温之曽我部恵一のツーマン。18:30開場で整理番号60番くらいだけど椅子が十分あったので座れた。良かった。来月のピーズはオールスタンディングらしい。今日はじっくり拝聴モード。

19:00にまず曽我部恵一登場。アコギで約1時間。堪能しました。すばらしい。曽我部も昨日のディラン見に行ったんだってさ。

20:00ちょい過ぎにはる登場。なんとあびさんも一緒に出てきた。曽我部が楽屋にハルともう一人いたといってたのはあびさんのことだったのね。月面の主いいね。ヒッピーとか真空管とか好きな曲いっぱいやった。

アンコールでハルが曽我部くんにセッションをやろうと呼びかけたけど、出てこない。どうやら先に帰ってしまったようです。あれほどMCでハルに対するリスペクトを口にしてたのにつれないね。なんか事情があったんだろうけど。2人ピーズはそのままアンコールで「映画(ゴム焼き)」演奏。これは5年くらい前に千葉ルックの同じツーマンのアンコールで曽我部が演った曲だね。曽我部くんのために用意しといたのかな。その後、ハルがちょっとご機嫌斜めな感じ。ギター2人のみだとテンポが取りづらいので観客にメトロノーム代わりに手拍子をやってほしかったみたい。それならそう言ってよ。でもラストはお客さんの手拍子の中「生きのばし」を演奏。なんかみったんも来ててステージの隅っこでスマホで撮影してた。みんな近所に住んでるの?

 


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豊洲へディランを見に行く

行ってきました。4/11(火)東京ガーデンシアター。18:00の開場時間に着。入場前に物販の列に並びTシャツを1枚買いました。’76年のアルバム"欲望"のジャケットを基にしたデザインでかっこいい。19:00開演時間ジャストにライブが始まりました。

席はバルコニー1のEブロック2列目という、アリーナを除けば一番いい席だったと思う。でもオペラグラス持ち込み禁止で大型ディスプレイもないので、お顔は分からなかった。ディスプレイ無しはディランのポリシーなのかもね。

演奏は申し分なし。スタンディングで見てると疲れてしまうが、座席だと演奏に集中できるのがいいです。セットリストは去年と全く同じ。"Rough and rowdy ways"は買ってからあまり聴いてなかったけど、これを機に歌詞カードを観ながらじっくり聴きこみました。"When I paint my masterpiece"ではハーモニカを吹いていた。大阪では"Every grain of sand"で吹いたらしい。

 

 


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突発性難聴、その後

突発性難聴と診断されて1週間ステロイド薬を飲んできましたが、病状はほとんど改善されませんでした。今後は副作用の心配のない薬を飲んでしばらく様子を見るということになります。たぶん改善はしない気がする。一生付き合っていくしかないですね。

聴力検査では左耳が明らかに聞こえづらいですが、それに加えて聞こえる音が耳障りに感じることがあります。聴こえる周波数成分が変わったので違和感があるということなのだと思う。慣れればそんなに気にならなくなるのかも。それと耳鳴りがあります。耳鳴りは高い音が常に鳴っている感じで、睡眠や集中の妨げになるわけではないけど、意識しだすと気になります。

原因不明なのが怖いですね。老化で耳が遠くなるのは仕方がないと諦めがつきますが、いままで正常だったのにある時急に難聴になるなんて自分の体が信じられなくなります。同じことが右耳に起こらないとも限らない。一応、念のため脳のMRI検査を受けてみようと思っています。

違和感を感じた時に、耳垢栓塞だと思い込まないで、すぐに病院に行けばよかった。そうすれば治る確率も上がったでしょう。そこはちょっと後悔しています。まあいまさら言ってもしょうがないし慣れるしかないですな。

 


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『goldfish』ごめん、寝ちった

4/3(月)

新宿シネマートで『goldfish』を見ました。後半はうとうとしてしまい気が付いたらハルが死んでいました。一緒に行った妻もちょっと居眠りしたようです。期待は大きかったんですけどね。30年ぶりのパンクバンド再結成の話でメンバーは永瀬正敏北村有起哉、渋川清彦ときたらどう考えても面白いと思うでしょ、普通。なんでこんな映画になっちゃったのか。

敗因はやっぱりモチーフとなった「亜無亜危異」への制作側の思い入れだけで作られたため、一般の人の鑑賞には耐えられなかったということになるのでしょうか?エンドロールで亜無亜危異の演奏を映すなら最初からドキュメンタリーにすればいいのに。例えば『ギミーデンジャー』とか『映画:フィッシュマンズ』みたいに現時点での関係者へのインタビューに過去の演奏シーン等の映像を織り込む形でうまく作れば新たなファンも開拓できる。

そうではなくて、フィクションで行くなら観客を引き込むストーリーが欲しい。セリフも工夫してください。なんか類型的なセリフばっかだった。バンドマンが全然かっこよく見えない。永瀬なんかいるだけでかっこいいはずなのにダサくみえる。演奏シーンがほとんどないのもがっかりします。「ガンズ」でアルバム1枚分とは言わないまでも数曲は演奏シーンを作る覚悟をしてほしい。実際に楽器を演奏しなくても映画だからできるでしょう。『リバーサルオーケストラ』は良いドラマだったけどオーケストラ団員を演じた役者が実際に楽器を演奏してたわけではないよね。

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その他映画:ケーブルテレビで『町田くんの世界』(2019年)を観た。高校生が主人公の青春もの。こうゆう映画は「おぇ~っ」てなっちゃうものが多いけど、この映画はぜんぜんOKだった。面白かった。芸達者脇役陣は年齢を演技力でカバー。さすがです。

お笑いライブ:4/2(日)に近くのホールにお笑いのライブを見にいった。歩いていけるところはいいね。お客さんも老若男女の比率が町をぶらついている人々と同じで雰囲気も暖かかった。トップは四千頭身でトリはナイツ。あとどぶろっくとか吉住とか13組も見れた。出演者リストに載ってなかった錦鯉も出てきてびっくりした。個人的に一番面白かったのはキュウの「ヤングバーガー」とニッチェの「ママ友の謝罪」。

 


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『すばらしき世界』など

今日で3月も終わり一年の1/4が過ぎました。あと4カ月でアーリーリタイアしてから三年が経ちます。

観たいと思いつつ映画館に行かなかった西川美和監督の『すばらしき世界』をケーブルテレビでやっていたので遅ればせながら見てみました。見応えあり。『すばらしき世界』とは娑婆のことなのでしょうね。三上があのまま刑務所で暮らしていれば、出所してから味わったような生きづらさは味わわなくて済んだかもしれない。娑婆に出てきて、うまくいかないこともいっぱいあるけど、でも彼が得たものはそういうクソみたいな世界にいたから得られたことです。全部含めてすばらしき世界ということですね。

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ギター練習日記:基礎練習はメジャースケールシーケンス練習。2音間の度数を2度~7度のどれかに決めてスケールをジグザグに弾くというもの。3月はCAGEDのE型、D型、C型で練習した。曲練は『BURN』。前半の譜割が完コピではないしBPMも8割程度だけど一応これで終わり。あとは忘れないように時々弾くようにする。

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最近読んだ本:

三田誠広『清盛』(2000年):裏表紙の「清盛相関図」が秀逸です。これを見ながら読んでいれば、複雑な平家、天皇家摂関家の相関関係で迷子になることはない。大河ドラマ平清盛』は予備知識なしで見てたけど、今考えるとずいぶん無謀な事でした。もう一回見直したくなりました。

稲葉真弓『環流』(2005年):かおり(16才)、詩子(49才)、ひな(76才)、母娘3世代の日常生活を描く。主人公は高校生のかおり。地元系青春小説。好感が持てる。

 


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